初めてのスナック お金の教科書④ 常連になるとお金の使い方はどう変わる?
「常連になると、やっぱり使う金額も増える?」「ボトルやスタッフドリンクは必要?」と気になる人もいるはず。この記事では、常連になることで変わるお金の使い方と、無理なく店と付き合う考え方を紹介します。
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Edit : スナッカーうめ
Illustration : 星歌
この記事の概要
スナックの常連になると、必ず使う金額が増えるわけではない。料金体系や自分の飲み方が分かることで、ボトルやスタッフドリンク、イベント参加など、何にお金を使うかを自分で選べるようになる。
この記事のポイント
- 常連でも支出額が増えるとは限らない
- ボトルキープは常連の義務ではない
- スタッフへの一杯も無理する必要なし
- 常連ほど一晩の予算を立てやすくなる
- - 使う・使わないを自分で選べる
INDEX
常連になると「使う額」より「使い方」が変わる
スナックの常連になると、毎回たくさんお金を使うようになるのでしょうか。
答えは、必ずしもそうではありません。
むしろ変わるのは「いくら使うか」より、「何にお金を使うか」です。初めての店では料金体系が分からず、「今日は結局いくらになるんだろう」と会計そのものが気になります。しかし何度か通えば、基本料金や自分の飲み方が分かり、一晩の予算も読めるようになります。
そのうえで、「今日はいつものボトルで飲もう」「今日は一杯だけご馳走しよう」「周年イベントだから参加しよう」と、自分が価値を感じるところへお金を使えるようになる。
常連になるとは、財布のひもが緩くなることではありません。自分に合った店との付き合い方が分かってくることなのです。
| 初めての頃 | 通い慣れてから |
|---|---|
| 会計がいくらになるか不安 | いつもの予算を把握しやすい |
| その都度飲み方を考える | 自分の飲み方が決まってくる |
| 追加料金が気になる | 何が追加になるか分かっている |
| 周囲に合わせがち | 使う・使わないを自分で選べる |
ボトル・一杯・イベントは「常連の義務」ではない
通い続けていると、初心者の頃にはなかったお金の使い方が増えることがあります。その代表が、ボトルキープ、ママやスタッフへの一杯、周年や誕生日などのイベントです。
ただし、どれも「常連なら必ずやるべきこと」ではありません。
ボトルキープ
同じ店へ何度も通い、同じ焼酎やウイスキーを飲むなら、ボトルキープが自分の飲み方に合ってくることがあります。
それでも、ボトルを入れることが常連になる条件ではありません。ショットや飲み放題で何年も通う人がいても不思議ではなく、そもそも店によって料金システムが違います。
詳しい選び方は、「初めてのスナック お金の教科書②|ボトルキープ vs ショット飲み」で解説しています。
ママやスタッフへの一杯
顔なじみになると、「一緒に乾杯しよう」と自分から一杯ご馳走したくなる夜もあるでしょう。それ自体は、楽しい時間へのちょっとした気持ちとして自然なことです。
ただし、ご馳走しなければ常連失格ということではありません。予算が厳しい日は頼まない、今日は自分の分だけ飲む。それで問題ありません。
「一杯いい?」への対応については、「スナックで「一杯いい?」は断っていい?キャストドリンクの相場と対応法」も参考にしてください。
周年・誕生日などのイベント
店へ通っていると、周年やママの誕生日などに誘われる機会も増えます。普段好きな店なら、「今年はお祝いに行こう」と自分で決めて参加することもあるでしょう。
しかし、イベントだから高いボトルを入れる、プレゼントを持っていく、といった決まりはありません。予算もイベント内容も店によって違うため、参加するなら事前に料金を確認して、自分が納得できる範囲で楽しめば十分です。
イベント時のお金については、「初めてのスナック お金の教科書⑤|イベント時の特別料金は高い?」で詳しく紹介しています。
常連ほど「使わない選択」もしやすくなる
ここは、初心者の頃との大きな違いかもしれません。
初めてのスナックでは、「一杯頼まれたら断りづらい」「ボトルを勧められたら入れた方がいいのかな」「イベントへ誘われたら行かないと悪いかな」と、周囲へ合わせようとしてしまう人もいます。
しかし店との関係ができてくると、むしろ自分のペースを伝えやすくなります。
「今日は軽めで」
「今月はボトルまだ残ってるからこれで」
「今回はイベント行けないけど、また普通の日に来るね」
それで関係が壊れるようなら、そもそも長く通いやすい店とは言いにくいでしょう。
筆者はこれまで3,000軒以上のスナックを巡ってきましたが、気持ちよく長く通える店ほど、「いくら使ったか」だけで客との関係を決めていないと感じます。毎回派手に使う人だけが良い常連なのではありません。
無理なく通えるから、また行ける。
この当たり前の感覚は、長く店と付き合う上ででかなり大切です。
常連になると会計が「予測できるお金」になる
常連になることの金銭面で大きなメリットは、割引されることよりも、会計を予測しやすくなることです。
いつものセット料金が分かっている。何時間くらいいるかも分かっている。自分のボトルがどのくらい残っているかも分かる。スタッフへ一杯ご馳走すればどのくらい加算されるのかも知っている。
すると、「今日は5,000円くらいで」「今日はイベントだから少し多めに」と、自分で予算を組みやすくなります。
常連だから特別料金になる、サービスしてもらえる、と期待する必要もありません。店によっては何かおまけしてもらったり、好みを覚えてもらったりすることはあるでしょう。しかし、それを「常連特典」として当然のように求めるのは違います。
常連ならではの一番の価値は、値引きよりも「いつもの」が通じることなのかもしれません。いつもの席、いつもの飲み方、いつもの歌。そして、「今日はちょっとだけね」と言える関係。
お金についても店についても分かっているから、必要以上に身構えずに楽しめる。その安心感こそ、通い続けることで得られる大きな変化です。
まとめ|常連ほど、自分のお金の使い方が分かってくる
スナックの常連になると、お金の使い方が変わることがあります。しかし、それは「もっとお金を使うようになる」という意味ではありません。ボトルを入れる。ママやスタッフに一杯ご馳走する。イベントへ参加する。そんな選択肢が増える一方で、「今日は使わない」「今回は参加しない」と自然に言えるようにもなります。
つまり常連になるほど、「使うところ」と「使わないところ」が自分の中ではっきりしてくるのです。
筆者が多くのスナックを巡って感じるのは、良い常連とは毎回大金を使う人ではないということです。店を尊重し、自分の予算も大切にしながら、無理なくまた扉を開けられる人。その方が、結果として一軒の店と長く付き合えます。
最初は「いくらかかるんだろう」と気にしていた夜が、いつしか「今日はこのくらいで楽しもう」に変わる。そして帰り際には、「また来るね」と普通に言える。常連になることで変わるのは、支払う金額ではなく、お金との付き合い方なのです。
よくある質問
常連になったらボトルキープしないといけませんか?
いいえ。ボトルキープは常連になる条件ではありません。店の料金システムや自分の飲み方に合えば利用すればよく、ショットや飲み放題で通い続けても問題ありません。
常連ならママやスタッフに毎回一杯ご馳走した方がいいですか?
その必要はありません。ご馳走したいときに自分の予算の範囲で応じれば十分です。「常連だから毎回出すもの」と考えて無理をする必要はありません。
常連になると料金を安くしてもらえますか?
店によりますが、常連だから必ず割引されるものではありません。サービスやちょっとした心遣いを受けることはあっても、それを前提にしない方が気持ちよく付き合えます。むしろ料金体系を理解し、毎回の予算を予測しやすくなることの方が実際のメリットは大きいでしょう。
星歌 /芸人・イラストレーター・スナックキャスト
芸人として活動しながら、イラスト制作や俳優業にも取り組むマルチクリエイター。自身が主宰する一人芝居では、企画から演出まで幅広く手がけ、常に新たな表現に挑戦し続けている。 現在はスナックでも勤務し、日々の出会いから新しいインスピレーションを得ている。