自由が丘 スナック ら・ら

初めてでも不思議と落ち着く、歴史あるスナック

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Edit & Photo : 梅ちゃん

スナック ら・らの扉

夜の香りが、扉をそっと押す

自由が丘の夜は、どこか上品で、物語が始まる予感がする。
その街の奥で長く愛されてきたスナック、「ら・ら」。水色のネオン看板に導かれ扉を開けると、ゆるやかな灯りに迎えられた。
磨かれたカウンター、ぎっしり並ぶボトル、落ち着いたボックス席。
派手さではなく、“丁寧に守られてきた時間”がそっと空気に滲んでいる。

スナックら・らのカウンターテーブル

きよみママのホスピタリティと想い

きよみママの笑顔は、陽だまりのように温かく、ふわりと柔らかい。
やさしいのに、接客には一本筋が通っていて、安心して身を委ねられる。「お客さんに気持ちよく過ごしてもらいたい」
その想いが自然と伝わってくる。
だからこの店は、初めてでも不思議と落ち着くのだ。

スナック ら・らの店内

ゆるやかに人をつなぐ、澄んだ空気と音の良さ

店内は禁煙。
そのため空気が軽やかで、女性ひとりでも入りやすいのが嬉しいところ。

そしてら・らには、とにかくカラオケ好きのお客さんが多い。
歌を愛する人たちが自然と集まり、
気づくと知らない同士が歌をきっかけに仲良くなっている。

音響が心地よく、常連さんの間でも
「音がいいね」「歌いやすいね」 と大好評。
カラオケ好きにとってはたまらない空間だ。

洋楽や横文字の曲もどんどん飛び交う夜。
英語の歌、懐かしの洋楽、ハモれるバラード…
ジャンルの壁を越えて歌声が重なっていく。そしてきよみママの歌声。
控えめなのに芯のある声で寄り添うようにハモってくれるから、
オレはいつもチャゲアスのデュエットをお願いしてしまう
——ついつい気持ちよすぎて(笑)。

スナックら・らのボックス席とボトルラック

歴史と“いま”が溶け合う場所

ら・らには、スマホをデンモク代わりにして曲を入れるお客さんもいらっしゃり、
「そんな機能がカラオケにあったのか!?」と驚かされた一幕があった。
歴史あるスナックに、今どきのデジタルの風がふっと混ざる光景も、どこか微笑ましい。

キャストさんも落ち着いた大人の女性ばかりで、
静かな夜にはそっと、賑やかな夜には明るく、
店の呼吸を整えるように寄り添ってくれる。自由が丘で、こんなに肩の力を抜いて過ごせる場所は珍しい。
ここは「歴史ある店」というだけでなく、
“人の温度を重ねてきた場所”という言葉がよく似合う。

ひらく扉に、やさしい夜が宿る

帰り際、きよみママが
「また寄ってね」と微笑む。
その温かいシンプルな一言が、胸に沁みる。

家に帰る道すがら、ふと思う。
あの店の灯りは、夜風とは違う温度で記憶に触れてくる。

歌声に包まれた時間や、誰かと交わした笑い声が、
ゆっくり心の奥でほどけていくのがわかる。

“また歌いたい”
“またあの空気に触れたい”
そんな夜がふいに訪れる。
そのときは——迷わず扉を開けよう。
ら・らの夜は、今日もそっと人を惹きつける。

スナック ら・らの梅スナッ句
店名 スナック ら・ら
住所 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目11−16 リベリテビル 地下 1階B号
自由が丘駅から徒歩3分
電話番号 0364214839
営業時間 火〜日曜日/18:30〜24:00
月曜日定休

梅ちゃん/スナック経営者/スナック愛好家(スナッカー)/メディアライター

スナックをこよなく愛する梅ちゃん。これまでに巡ったスナックは1,000軒以上にのぼり、現在は自身でも一店を切り盛りするスナックの達人。 経営で培ったリアルな知見も武器に、スナック文化の奥深い魅力をわかりやすく伝えていきます。

梅ちゃん
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