スナックカラオケ事件簿① さっきも聞いた同じ曲、再び!
スナックのカラオケでは、同じ曲が何度も流れることがあります。この記事では、曲がかぶる理由と、スナックらしい楽しみ方を紹介します。
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Edit : スナッカーうめ
Illustration : 星歌
- 客の入れ替わりで曲が重なる
- デンモク操作ミスで重複予約が起こる
- 人気曲は自然とかぶりやすい
- 同じ曲でも歌う人の想いは違う
- 笑って楽しむ空気がスナック文化
INDEX
同じ曲が続くのは“スナックあるある”。大事なのは空気を楽しむこと
スナックのカラオケでは、同じ曲が何度も流れることがあります。「さっきも聞いたぞ、この曲…」と思う瞬間は、実は珍しいことではありません。お客さんの入れ替わりや人気曲の偏り、デンモク操作のミスなど、さまざまな理由が重なるからです。
しかしスナックのカラオケは、歌の上手さを競う場所ではありません。同じ曲が続いたとしても、笑いながら楽しめる空気こそがスナックらしさ。むしろその“かぶり”が会話や笑いのきっかけになることも多いのです。
お客さんごとの「初回リクエスト」が重なる
スナックは、時間帯によってお客さんが入れ替わる場所です。前の時間帯に来た人が歌った曲を、後から来た人が偶然同じようにリクエストすることはよくあります。歌っている本人にとってはその日最初の一曲。でも店内に長くいる人にとっては、二度目や三度目の再生ということもあります。「またこの曲だ!」というデジャヴ感が生まれる瞬間です。そんなときこそスナックの空気が試されます。「また来たねこの曲!」と笑いながら拍手できる雰囲気があると、その場の空気は一気に和やかになります。同じ曲でも、歌う人が変わればまた違った一曲になるのです。
デンモク連打による“予約ミス”
もう一つよくある原因が、デンモクの操作ミスです。「予約押したけど入ってるかな?」と不安になり、同じ曲を何度も押してしまう。結果として予約リストに同じ曲がずらりと並んでしまうことがあります。しかも本人が気づかないまま帰ってしまうケースもあります。残されたのは、何度も流れる同一曲と「これ止めてもいいのかな…?」と悩むスタッフです。実は重複した曲を削除するのも、地味に手間がかかる作業なのです。対策はとてもシンプルです。曲を入れたら予約リストを一度確認する。それだけで“連打ミス”はほとんど防げます。もし重複していた場合は、自分で消すかスタッフに頼めば問題ありません。ちょっとした気配りが「カラオケ紳士」への第一歩です。
同じ曲でも歌う人の気持ちはそれぞれ
同じ曲が何度も流れると「またか…」と思う人もいるかもしれません。しかし歌う本人にとっては、その曲が今日一番の勝負曲であることもあります。初めてのお店で緊張しながら選んだ一曲かもしれません。だからこそ、周りの人は一回目と同じように手拍子や拍手で盛り上げてあげることが大切です。スナックのカラオケは、みんなで場を作るもの。同じ曲が再登場しても、その瞬間を楽しめる空気こそが魅力なのです。
選曲がかぶりやすい“人気曲”の存在
スナックでは、どうしても選曲が偏りやすい傾向があります。懐メロ、昭和歌謡、演歌などの定番曲は特に人気が高く、自然とリクエストが重なりやすくなります。筆者の経験では、サザン、ミスチル、安全地帯、Vaundy、Mrs. GREEN APPLE などの人気曲はかなりの確率でかぶります。自慢ではありませんが、ミスチルの「HANABI」を一晩で4回聞いたことがあります(笑)
また、年末が近づくと、「天城越え」「また君に恋してる」「津軽海峡・冬景色」といった定番曲が続くこともあります。こうした曲の重なりは、むしろお店の人気ランキングのようなもの。「今日は天城を何回越えるのか?」と数えて楽しむのも、スナックならではの遊び方です。
雰囲気を壊さない“やさしさ”が大事
曲がかぶること自体は悪いことではありません。大事なのは、その場の空気をどう楽しむかです。「また来たねこの曲!」と笑って場を和ませる。手拍子や合いの手で盛り上げる。もし同じジャンルが続いたら「次はこのジャンルどうですか?」と提案してみる。そんな小さな気配りが、スナックの空気を温かく保ちます。ママや常連がこうした声かけをすると、初めて来たお客さんも安心して楽しめるようになります。スナックの空気は、そこにいる人たち全員で作られているのです。
まとめ|曲はかぶっても、気配りで夜はもっと楽しくなる
スナックのカラオケでは、同じ曲が何度も流れることがあります。お客さんごとの初回リクエストが重なったり、デンモク操作のミスが起きたり、人気曲にリクエストが集中したりと理由はさまざまです。しかし同じ曲でも、歌う人にとってはその日の大切な一曲。周りの人が手拍子や拍手で盛り上げれば、その時間はむしろ楽しい思い出になります。
曲が重なっても大丈夫。むしろそれを笑いに変えられるのがスナックの良さです。「お、再びこの曲!」と手拍子をしながら楽しむ。その瞬間こそが、スナックの夜らしい温かい時間なのかもしれません。
星歌 /芸人・イラストレーター・スナックキャスト
芸人として活動しながら、イラスト制作や俳優業にも取り組むマルチクリエイター。自身が主宰する一人芝居では、企画から演出まで幅広く手がけ、常に新たな表現に挑戦し続けている。 現在はスナックでも勤務し、日々の出会いから新しいインスピレーションを得ている。