ネオスナックに通うのはどんな人? 令和の夜を彩る新しいお客さん像
昭和とは異なり、令和のネオスナックにはSNS時代ならではの多様な新しい常連客が集まっています。
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Edit & Photo : 梅ちゃん
20〜30代の“レトロ好き”若者たち
ネオスナックのメイン層のひとつは、やはり若者。
- 昭和レトロブームの延長で、懐かしさを“新鮮さ”として楽しんでいる
- シティポップや昭和歌謡を“逆に新しい”と感じてカラオケで歌う
- おしゃれなネオンサインやレトロ家具を「映えスポット」として楽しむ
彼らにとってスナックは「ただの飲み屋」ではなく、昭和と令和が交差するカルチャースポットなのです。
女性グループやカップル層
従来のスナックに比べ、ネオスナックは女性にとって入りやすい雰囲気があります。
- 女性同士でカラオケを楽しむ“女子会スナック”
- カップルで「隠れ家的デートスポット」として訪れる
- 料理やおつまみが“居酒屋以上バー未満”の魅力で支持される
「キャバクラやホストクラブはちょっと違うけど、特別感のある夜を過ごしたい」――そんな女性層にとって、ネオスナックは絶好の選択肢になっています。
フリーランスやクリエイター層
もうひとつ増えているのが、フリーランスやクリエイターたち。
- 在宅ワークで人と話す機会が少ないから、夜は人と触れ合いたい
- 同業の仲間や新しい人脈に出会える可能性を求める
- 店内の自由な空気感に「アイデアが浮かぶ」と魅力を感じる
カウンターで隣り合った人と、思いがけず仕事の話につながることも。
スナックは“名刺交換会”ではなく“偶然の出会い”だからこそ、より濃い関係が生まれやすいのです。
外国人観光客
SNSでスナック文化が拡散された今、外国人観光客もネオスナックに足を運びます。
- 「日本のレトロなナイトライフを体験したい」
- 「カラオケを通じて日本人と交流したい」
- 英語が少し通じなくても“歌えば通じるさ”感覚で楽しむ
観光ガイドには載らない体験を求める外国人にとって、ネオスナックは格好のスポット。
国籍を超えて「乾杯!」できるのは、スナックならではの懐の深さです。
“昭和を知る世代”のリピート客
忘れてはならないのが、従来型の常連さん。
ネオスナックにも、昭和世代が通い続けています。
- 「昔のスナックを思い出して懐かしい」
- 「若い子と話すのが刺激になる」
- 「カラオケの選曲で世代ギャップを楽しむ」
若者と年配客が同じ空間にいること自体も、ネオスナックの大きな特徴。
世代を超えた会話や笑いが自然に生まれるのです。
ネオスナックのお客さん像まとめ
ネオスナックに通う人たちを整理すると――
- 若者:レトロ文化を新しい視点で楽しむ
- 女性層:女子会やデートで安心して楽しめる
- クリエイター層:交流と刺激を求めて集まる
- 外国人観光客:日本独自の夜を体験しに来る
- 昭和世代:懐かしさと世代交流を楽しむ
つまりネオスナックは、多様な客層が一緒に楽しめる夜のハブなのです。
従来の「常連中心の空間」から、「世代や国籍を超えた交流の場」へ。
その変化こそが、令和のスナック文化の進化を象徴しています。
梅ちゃん/スナック経営者/スナック愛好家(スナッカー)/メディアライター
スナックをこよなく愛する梅ちゃん。これまでに巡ったスナックは1,000軒以上にのぼり、現在は自身でも一店を切り盛りするスナックの達人。 経営で培ったリアルな知見も武器に、スナック文化の奥深い魅力をわかりやすく伝えていきます。